企業としての日本社会におけるレーゾンデートルは、
『遊びの文化を創造する』と云う事であり、
それをお客様に提供しつづけると云う事であります。
このプラトーンの遊びと神聖なるものとの同一化は、神聖なものを遊びと呼ぶことで冒涜しているのではない。その反対である。彼は、遊びという観念を、精神の最高の境地に引き上げることによって、それを高めている。われわれはこの本の初めの個所で、遊びはすべての文化に先行して存在していた、と述べた。またある意味で、それはいっさいの文化の上に浮かんでいるもの、少なくとも文化から解き放たれたものでもあった。このことには何の変りもなく、初めの考えそのままでよい。人間は子供のうちは楽しみのために遊び、真面目な人生のなかに立てば、休養、レクリエーションのために遊ぶ。しかし、それよりもっと高いところで遊ぶこともできるのだ。それが、美と神聖の遊びである。
ヨハン・ホイジンガ Johan Huizinga
出典『ホモ・ルーデンス』高橋英夫訳
(中公文庫)